【賃貸と持ち家のランニングコスト比較】たった1つのポイントでどっちがお得か分かります!

「このまま賃貸アパートに住み続けるのと、思い切って持ち家を買うので迷うなぁ・・・」
「ランニングコスト的にどっちがお得なのか、誰かサクッと教えてくれないかな~」

・今のまま賃貸アパート暮らしを続けていたら損するの?
・持ち家ってランニングコストがかかるって聞くけど、どのくらい大変なのかな?
・ネットでも難しい言葉が多いけど、どっちがお得かわかりやすく教えてほしい!

こんなことで悩んでいませんか?

たしかに、持ち家を買うとなると色々考えてしまいますよね。
大きな買い物だから後悔したくないし、でも専門的な知識もあまりないから不安・・・。

わかります。

私もあまり知識もないまま、勢いだけで持ち家を買った1人です。(笑)

今思えば、面倒くさがらずにきちんと調べてから家を買っていたら、
このバカ高い電気代もましになったのかな~とか
メンテナンスにかける費用も抑えられたのかな~とか考えてしまいます。

家に住み始めたらずーっとかかり続けるのがランニングコスト。

このままランニングコストについてきちんと考えずに何十年も経ってしまうのは、
実はとてももったいないことなんです。
長い目で見たら、何百万円も損してしまうかも・・・。

でも、賃貸でも持ち家でもランニングコストの基本はとてもシンプルです。

今回ははじめての方でもわかりやすいよう、賃貸と持ち家のランニングコストについて
解説したいと思います。

ランニングコストの基本を覚えておけば、「この物件いい!」のタイミングが来たときにも
あわてずに損をしない住まい選びができますよ。

  1. まずは基本のランニングコストをおさらい!
    1. ランニングコストってどんなもの?
    2. 賃貸物件のランニングコスト
    3. 持ち家のランニングコスト
  2. イニシャルコスト+ランニングコスト 生涯にかかるお金で考えてみる!
    1. 賃貸ってわかりやすいけど・・・
    2. 同じクオリティーの家に住むなら賃貸?持ち家?
    3. ランニングコストを抑えるにはどうしたらいい?イニシャルコストとのバランスを見極めよ!
      1. 何十年も払い続けるランニングコスト
      2. 理想はランニングコストが安く済む高性能な家
  3. 結局、人生の後半には持ち家が有利なんです!
    1. 今の高齢者が老後破綻しないのは「持ち家率」の高さこそ!
      1. 老後の家賃負担はとても大きい。
      2. 65歳以上のシニア層では持ち家率がほぼ8割!
    2. キッカケは4~5回目の引っ越し?「持ち家」シフトのタイミング
    3. 挑戦者は「賃貸」を貫いてもいいが、庶民は「持ち家」がマスト
  4. 今から押さえておきたい!自分たちにとって「コスパのいい家」
    1. イニシャルコストとランニングコストのバランスで条件を絞る!
    2. 「情報」は武器。後悔しない家づくりのためには情報収集がカギとなる
    3. 情報収集の第一歩はインターネットのサービスをフル活用
    4. 決め手はあくまで「現物チェック」!実際に自分の目で確かめることが大切
  5. まとめ

まずは基本のランニングコストをおさらい!

ランニングコストってどんなもの?

ランニングコスト=「〇〇を維持・続けるために必要な費用」「〇〇を使い続けるために必要な費用」

住宅においてのランニングコストは「住み続けるためにかかる費用」のことです。
具体的にいうと、家賃や住宅ローン返済費、水道光熱費や税金・保険、修繕やメンテナンスにかかる費用など。

「家のランニングコスト」をいかに抑えられるか、家計にとって超重要なポイントですよね。

もうひとつ覚えておきたいのが「イニシャルコスト」。

イニシャルコスト=「初回の1回だけ支払うコスト」

賃貸でいえば、初期費用(敷金・礼金、仲介手数料など)がかかりますよね。
住宅でいえば、物件購入費や建築費など。

家を買うときにはつい、物件の価格=イニシャルコストに注目してしまいがちですが、
その後の生活にかかる費用=ランニングコストと合わせて考えるのが実はとても重要なんです。

賃貸物件のランニングコスト

・家賃
・管理費(共益費):アパートやマンションの共有部分などの維持管理のためのお金。
・水道光熱費
・更新料:契約更新は2年に1度が一般的。更新料の目安は家賃の1~2か月分。
・駐車場代

などがあります。とてもシンプルで、家計的に先も読みやすいですよね。

持ち家のランニングコスト

持ち家の場合は一戸建てとマンションで少し変わってきます。

一戸建て

・住宅ローン返済費
・税金:固定資産税は必須です!家や土地などの不動産を持っているとかかります。
・保険:火災保険や地震保険。おおよその金額は合わせて年間5万円~というイメージ。
メンテナンス費用:外壁や屋根といった外部の修繕+キッチンやトイレなど内部のメンテナンスが必要!
・水道光熱費

マンション

・住宅ローン返済費
・税金:固定資産税かかります!
・保険:火災保険+地震保険(専有部分は個々で契約)
管理費(共益費):やっぱり共有部分などの維持管理にかかるんです!
修繕積立金:マンションの外部修繕のために毎月積み立てます。
・水道光熱費
・駐車場代

同じ持ち家でも、マンションのほうが管理費や駐車場代が必要になるため、ランニングコストが高くなりがちです。

賃貸物件と持ち家で比較すると、やはり賃貸のほうがシンプルでわかりやすいですよね。
固定資産税やメンテナンス費用がかからないのもありがたい部分です。

これだけ並べて考えると、賃貸のほうがランニングコスト的にはお得なのか・・・?

イニシャルコスト+ランニングコスト 生涯にかかるお金で考えてみる!

賃貸ってわかりやすいけど・・・

前述したように、賃貸のランニングコストはシンプルでわかりやすいです。

ただし、気を付けたい点が2つあります。それは・・・

①家賃はずー--------っと支払い続ける!
②賃貸アパート経営はボランティアではなくビジネスだ!

この2点です。

①についてお話すると、老後だろうと何十年後でも家賃は住み続ける限り永遠に発生します。
家賃12万円のマンションに、もし50年住み続けたら7,200万円かかります。
更新料だけでも、家賃1か月分だとしたら300万円かかります。

そして、今はよくても老後が怖い・・・!!

②についてですが、実は家賃には

・大家さんの利益
・空き室のコスト
・滞納コスト
・原状回復費
・ローンの金利

など多くの費用が盛り込まれています。

大家さん的には、儲けにならないとビジネスになりません。
「家賃には大家さんの利益や税金、メンテナンスコストが乗せられている」
そう思うと、なんだか家賃を支払うことが割高に感じられますよね。

賃貸に住み続けるのであれば、この2点に注意しておく必要があります。

同じクオリティーの家に住むなら賃貸?持ち家?

では、同じクオリティーの家に住んだ場合、賃貸と持ち家ではどちらのほうがコスパがいいのか?

結論からいうと、35年住むなら持ち家のほうが断然コスパよし!です。

持ち家の購入には物件の費用や諸費用など、多額の「イニシャルコスト」がかかります。
住宅ローンの返済が終わるまではどうしても負担が大きいですが、ローンを完済してしまえば
「ランニングコスト」が大幅に減ります。

持ち家のネックである「メンテナンス費用」が定期的にかかることを考慮しても、ローン完済の35年を目安に
賃貸が持ち家の「生涯にかかるコスト=イニシャルコスト+ランニングコスト」を超えてくるのです。

そして、もうひとつ嬉しい点は、毎月のローン返済費のほうが家賃より安いです!

つまり持ち家のほうが同じ家でも安く住めます。
家賃には大家さんの利益も乗っているので、同じクオリティーの物件で比べるとどうしても割高です。

私自身、30歳で中古の一軒家を購入、夫婦とも40代で小学生2人の子持ち。現在、絶賛ローン返済中です。
毎月の家計を見て感じるのは、

「同じ広さの家にローンと同じ額の家賃では絶対に住めない。」

ということです。
我が家にとって、家賃相場より安いローン返済額で広めの家に住めることはとても大きなメリットだと感じています。

ランニングコストを抑えるにはどうしたらいい?イニシャルコストとのバランスを見極めよ!

何十年も払い続けるランニングコスト

例えば、月に2万円の光熱費がかかる家と3万円の光熱費がかかる家の30年間の費用を比べてみると・・・

・月2万円の家:年間24万円×30年=720万円
・月3万円の家:年間36万円×30年=1,080万円

なんと360万円の差が出ます!

もしイニシャルコストを下げるために、断熱材などのレベルを下げた場合、
逆にランニングコストが高くなるといったケースもあるのです。

理想はランニングコストが安く済む高性能な家

太陽光発電や省エネシステム、メンテナンス不要の外壁や高気密・高断熱な住宅。
長い目で見ると、住宅購入時にしっかりとイニシャルコストをかけて高性能な家をつくることが
ランニングコストを抑えるポイントです。

しかし!そもそもイニシャルコストが払えなければ家は買えません。

無理なローンを組んでローン破綻してしまうのもNGです。

・「今、いくらまでなら無理なく払えるのか?」を計算する。
・ランニングコストでイニシャルコストを取り戻すには時間がかかると理解する。
・節約可能なイニシャルコストはどこかをしっかり検討する。

頭を使いますが、ここは頑張りどころかと思います。
自分たちの予算+イニシャルコストとランニングコストのバランスを考えまくって、
「コスパのいい家」に住みましょう!

結局、人生の後半には持ち家が有利なんです!

今の高齢者が老後破綻しないのは「持ち家率」の高さこそ!

老後の家賃負担はとても大きい。

年金収入のみに頼って生活する夫婦にとって、毎月5万円や10万円の家賃を支払っていくことは大きな負担です。

「持ち家であっても老後資金が2,000万円不足する」といわれる時代。
ぜいたくでなくとも、十分に暮らしていける住まいを持っておいたほうが安心です。

65歳以上のシニア層では持ち家率がほぼ8割!

この持ち家率の高さこそが、今の高齢者が老後破綻しない大きな理由となっています。

キッカケは4~5回目の引っ越し?「持ち家」シフトのタイミング

日本人が一生のうちに引っ越しをする回数は3~5回が最多というデータがあります。
そして、日本人の多くが40代以降、引っ越しをしなくなるというのです!

・まだまだ変化と挑戦を続ける30代が賃貸中心
・ライフスタイルが落ち着き安定を求めるようになる40代から持ち家

「もう引っ越しする必要もないかな」と思える最も多い年代が40代なんです。

人生も後半に差し掛かった4~5回目の引っ越しで「持ち家でも大丈夫かな」と思えたら、
それが「持ち家」にシフトするぴったりのタイミングかもしれません!

挑戦者は「賃貸」を貫いてもいいが、庶民は「持ち家」がマスト

年齢を経ても、様々なことに挑戦し、軽いフットワークが持ち味の人もたくさんいます。
そんな人たちにとっては「持ち家」は足かせになりかねません。

お金に余裕があり、ガンガン行動していくタイプも「賃貸」向きといえます。

一方で、堅実に、安心して生きていきたいと思う人も多いはず。(私もです)
安定を求めるのであれば「30代まで賃貸、40代から持ち家」をおすすめします。

・長く住むほど、賃貸より持ち家のほうがコストが安くなる
・持ち家は最終的に資産になる(たとえ半値になったとしてもゼロではない!)
・老後に家賃を払わなくてもいい

自分が庶民よりだなと思う人は最終的に持ち家を選んだほうが安心です。
老後破綻のリスクがぐっと下がります。

今から押さえておきたい!自分たちにとって「コスパのいい家」

住み始めてからのランニングコストを抑えるためには、イニシャルコストに投資することも必要です。
でも予算もあるから、かけられるイニシャルコストにも限りがある・・・。

自分たちにとって「コスパのいい家」はどのライン?

・イニシャルコストとランニングコストのバランスで条件を絞る!
・「情報」は武器。後悔しない家づくりのためには情報収集がカギとなる
・情報収集の第一歩はインターネットのサービスをフル活用
・決め手はあくまで「現物チェック」!実際に自分の目で確かめることが大切

イニシャルコストとランニングコストのバランスで条件を絞る!

かけるべきイニシャルコストはどこか?
妥協してもいい条件は何か?

2つのコストのバランスを考えることは、そのまま「家づくりの条件」を絞ることにつながります。

・光熱費を抑えるためにも、断熱材は絶対いいものを使う!
・外壁はタイルを採用。初期費用をかけても、メンテナンスの頻度とコストは下げる!

コストをかけた分、どこなら削ってもOK?

思いついたことは、どんどんリストアップ!
「自分たちがどんな家に住みたいか?」の希望条件が、自然と絞れてきますよ。

「情報」は武器。後悔しない家づくりのためには情報収集がカギとなる

家づくりで後悔しないために、カギとなるのが「情報収集」

たとえばハウスメーカー1つとっても、得意分野や特徴がまったく違います。

・省エネ重視なのか、デザイン性が売りなのか?
・外観デザインはカジュアルが得意なのか?それともラグジュアリー?
・耐震システムに強みがあるのはどのメーカー?

など、個性が色々です!

ぴったりのパートナーを見つけるためには、まず「自分たちの希望条件が整理されていること」
そして、自分たちの条件をより叶えてくれるハウスメーカーはどこか「情報収集すること」

どちらがあいまいでも「もっとこうすればよかった~」の後悔が生まれてしまいます。

ほかにも「立地」や「予算」、「周辺環境」など集めておきたい情報は盛りだくさん!
希望条件をしっかり整理して、効率的に目当ての情報をゲットしましょう。

不動産屋さんやハウスメーカー、専門家たちと向き合うときに「情報」はあなたの武器になりますよ。

情報収集の第一歩はインターネットのサービスをフル活用

「家づくりの最初の一歩」として、まずはインターネットのサービスを賢く利用しましょう。

今は、自宅にいながら一気に複数のハウスメーカーの資料が集められるサービスも充実しています。
中にはカタログだけでなく、「間取り」や「見積書」まで提供してくれるサービスも!

子供を連れて住宅展示場に行くのはとても疲れますし、あちこちで何度も同じようなアンケートを書くのも面倒・・・。
まず、手始めに「知ること」「情報を得ること」を目的とするならば、こうしたサービスを利用することをおすすめします!

色々な会社の間取りやデザイン、性能を見ることで
「このアイディアいい!」
「今の家ってこんなに進化してるんだ!」
といった気付きもたくさん。家づくりの知識も付きます。

ハウスメーカーごとの得意分野や特徴も、一気に比較できて効率よし!

登録すると「専門アドバイザー」が無料で相談に応えてくれるサービスを開設している会社もあるんです。
忙しい毎日でも、家にいながらアドバイザーさんが色々教えてくれるなら、利用しない手はなし!

しかも中立的な立場から応えてくれるので、ハウスメーカーの営業さんにいきなり聞くより安心(笑)

まずは自分のペースで、サービスを上手く利用しながら情報収集していきましょう!

決め手はあくまで「現物チェック」!実際に自分の目で確かめることが大切

インターネットを利用した情報収集は、もちろん重要です。
たくさんの情報を一気に確認できるインターネットには、参考にしたいアイディアや意見も盛りだくさん。

マイホーム購入後の生活を具体的にイメージするためにも、そうした情報は欠かせません。

でも、一番大事なのは「実際に自分の目で確かめること」!

たしかに手間も時間もかかりますが、後悔しない家づくりのための一番のポイントです。
ぜひ、住宅展示場にも行ってみて!

直接やりとりをするメリットは

・自分たちの本気度が伝わる
・相手も本気になって、間取りや見積りを提案してくれる
・お互いの信頼度が上がれば、家づくりのいいパートナーになってくれるかも!

たくさんある不動産会社やハウスメーカー、工務店。
そんな中から自分たちの理想の住まいのパートナーを見つけるのは至難の業です。

まずは、インターネットのサービスを利用して、各社の情報収集。
気になる会社があれば、自分で足を運んで現物を見て、話を聞いてみる。

信頼できるパートナー探しがうまくいけば、満足のいく家づくりにぐんと近づきますよ。

マイホーム購入をサポートしてくれるサービスについて、もっと読んでみたい方はこちらもどうぞ。

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さらにマイホームのイメージが湧きますよ!

まとめ

・賃貸のランニングコストはシンプルでわかりやすい。
・あまり難しいことを考えずに、フットワークを軽くして家に住みたい人は賃貸が合っている。
・家賃には大家さんの利益分も乗っているので注意!
・同じクオリティーの家に長く住むなら持ち家のほうがコスパがよい。
・イニシャルコストとランニングコストのバランスを大切に。
・30代までは賃貸、40代から持ち家にシフトが合理的。
・持ち家があることで老後破綻のリスクが下がる。
・今から押さえておこう!「自分たちにとってコスパのいい家」

賃貸と持ち家のランニングコストを比べるなら、「長い目」で見る必要があります。

今、賃貸アパートに住んでいるのであれば「家のランニングコスト」を書き出してみましょう。
10年間、20年間分のランニングコストの合計はいくらになりますか?

同じ家族でも10年後、20年後には「いい物件」が変わってきます。
賃貸と持ち家、それぞれのランニングコストの基本を理解していれば、
いざというときに、後悔のない自分たちに合った住まいを選ぶことができますよ。

人生の後半になって「そろそろ持ち家で大丈夫」と思ったときのためにも、希望条件や情報はストック!

イニシャルコストとランニングコストのバランスを考えながら、条件をリストアップしましょう。

家づくりの第一歩は、インターネットのサービスを上手に活用して情報収集。
希望条件が絞れてきたら、「実際に自分の目で確かめること」がポイントです!

信頼できるパートナーを見つけることができれば、住んで満足、老後も安心のマイホームが手に入りますよ。

マイホーム購入をサポートしてくれるサービスについて、もっと読んでみたい方はこちらもどうぞ。

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